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ヴェネツィア・ガラスで涼をとる

今年は格別に残暑が厳しいようですが、いかがお過ごしでしょうか。

 

おかげさまで「ボストン美術館 ヴェネツィア展」ご好評いただいております。蒸し暑い戸外から涼しい館内に入り、四方を海に囲まれているヴェネツィアの風景画を眺めているとリラックスできて心地良いとのお声をいただいています。

 

今回は、その中からよりクールダウンにピッタリの作品をご紹介します!

実はヴェネツィアは、ある伝統的な工芸品でも世界中の人を魅了しています。

 

それは、ヴェネツィア・ガラスです!

 

本展覧会では、全8点のガラス作品をご紹介しています。これらの作品は全てヴェネツィア本島の北東に位置するムラーノ島で生産されたもので、島の名前をとって別名ムラーノ・ガラスとも呼ばれているんですよ。島内には様々なガラス製品のお店が立ち並び、ヴェネツィア・ガラスの歴史がわかる博物館もあります。

 

 

ガラスによる造型芸術

 

展示作品のうち、(左から)《裸婦》(1964)、《鳩》(1964)、《鳥》(1964)は、当時ヴェネツィアに定住していたアメリカの大美術コレクター、ペギー・グッゲンハイムがボストン美術館に寄贈したものです。

 

どの作品も驚くべき透明度の高さで、全ヨーロッパで最も美しいガラスとして名声を誇っているのも頷けます。職人のフリーハンドによる宙吹き技法によって、流動的ですべすべとした質感を生み出し、そこには冷涼な空気感があります。

 

鳥(1964)

 

個人的に、シュルレアリスム・ムーヴメントの開拓者、マックス・エルンストがデザインした《鳥》が気に入りました。よく見ると膝を折った人間の脚があり、そこから伸びていく鳥の頭を表したユニークな造形がとてもシュールですね。その不可思議な形はエルンストの典型的な表現であり、彼の分身として繰り返し現れるモチーフ「怪鳥ロプロプ」を思い起こさせます。

 

 

残暑厳しいお盆も後半戦、美術館で涼を取られてはいかがでしょうか?

佐川美術館は、明日8月15日(月)も開館していますよ~。