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「三蔵法師展」に先駆けて、平山郁夫の名作を公開中!

「ヴェネツィア展」も終了し、美術館では10月1日より開催の「三蔵法師展」に向けて着々と準備を進めています。

三蔵法師・玄奘を鼻祖とする法相宗大本山薬師寺の貴重な文化財から、三蔵法師の人物像に迫る内容ご紹介しますので、是非チェックくださいね!

 

現在、平山郁夫館では「三蔵法師展」に先駆けて、「玄奘三蔵 求道の軌跡」をテーマに企画展示を開催し、平山画業の集大成の一つ《大唐西域画》を中心に、玄奘三蔵ゆかりの作品を公開しています。本展では、当館所蔵作品以外の平山郁夫の代表作をご紹介しています。

その中で、9月10日より《求法高僧東帰図》と《求法高僧東帰図制作のためのデッサン》(いずれも平山郁夫美術館所蔵)を新たに公開しました。

 

広島で育った平山郁夫は、15歳のときに被爆した経験から、仏教への関心と、平和を希求する心を持っていました。その精神は作品に強く表れていて、仏教をテーマに描いた作品を「仏伝シリーズ」と呼びます。

「仏伝シリーズ」を見る中でキーワードの1つとなるのが「玄奘三蔵」。天竺まで経典を求めて旅した玄奘三蔵は、中国へ数多くの経典を持ち帰ります。なんと17年に及ぶ旅路!当時は今みたいに飛行機もなかった時代なので、命がけの旅路であったことでしょうね。その姿に感銘を受けた平山郁夫は、玄奘三蔵に着想得て作品を描くようになったのです。

《求法高僧東帰図》はまさしく、玄奘三蔵をはじめとする求法僧が天竺から中国へ帰る姿を描いた作品です。金地の背景に求法僧がシルエットで描かれている姿は、長い旅路を仏さまの光が見守っているかのような印象の作品です。

 

《求法高僧東帰図》展示風景

 

また、9月22日からは平山郁夫不朽の名作《仏教伝来》(佐久市立近代美術館)を展示します。当館での公開は初めてとなりますので、ぜひご期待ください!