美術館と一緒に一度は訪れてみたい滋賀のお寺~その① | 佐川美術館

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美術館と一緒に一度は訪れてみたい滋賀のお寺~その①

滋賀県には数多くの寺院があります。

修学旅行で比叡山延暦寺を訪ねられた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

実は滋賀県は2009年に全国で一番寺院が多い県となったこともあります。

行楽の秋に向けて、美術館へお越し頂いた方に滋賀県観光でお進めのスポットをご紹介します。

 

今回ご紹介するのは、湖南の名刹・石山寺です。

夜の石山寺

 

紫式部が『源氏物語』を起筆したことことで知られる寺院ですが、創建されたのは今から1200年以上も昔、奈良時代の天平19年(747)にまで遡ります。

石山寺という名称は、国の天然記念物に指定されている珪灰石の上に本堂が建てられた事に由来していますが、境内にある珪灰石の中をくぐることができる大仏の「胎内くぐり」さながらのスポットに心を躍らせ、数多くの寺宝をはじめ、日本最古とされる国宝の多宝塔は必見です。

また、石山寺は「石山秋月」として近江八景の景勝地として有名で、江戸時代には歌川広重が「近江八景」を描いた浮世絵を発表するなど、昔から人気スポットとして知られていました。

9月30日(土)から秋季企画展「百花繚乱 浮世絵十人絵師展」がはじまりますので、是非秋の行楽に浮世絵展と石山寺をめぐってみてはいかがでしょうか。

なお、展覧会には「近江八景」をもとに、広重が江戸庶民になじみのある八つの景勝地を描いた《江戸近郊八景 玉川秋月》という作品を展示していますので、あわせてご覧ください。