「浮世絵十人絵師展」まもなく終了! | 佐川美術館

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「浮世絵十人絵師展」まもなく終了!

紅葉もだんだんと終りに近づき、鍋が美味しい季節になりましたね。

 

当館で開催中の「浮世絵十人絵師展」も今月26日で終了となります。10月31日(火)からの後期展示も好評で、連日多くのお客様に楽しんでいただいています。ありがとうございます。

 

そこで、本日は後期展示のみどころ3点を紹介します!

 

 

1.喜多川歌麿  《教訓親の目鑑 俗ニ云 ばくれん》 享和2年(1802)頃 堅大判錦絵

喜多川歌麿の「親の目鑑」シリーズは、教訓絵として知られています。左手にゆでた蟹、右手に当時流行した南蛮由来のギヤマン(ガラス)グラスでワインを飲む若い女性が描かれています。あばずれ娘を意味する「莫連女(ばくれんおんな)」たちの欠点を本人ではなく親への教訓に結びつけ、かつレベルの高い美人画に仕上げています。

 

至福の時ですよね~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.歌川広重  《東海道五十三次之内庄野 白雨(はくう)》  天保4年(1833)頃 横大判錦絵

白雨とは夕立のことです。夏の昼下がり、庄野(現在の三重県鈴鹿市)の宿近くの松並木の山道で突然の土砂降りに襲われ、戸惑い慌てる旅人たちの姿が描かれています。

 

豪雨の音が聞こえてきそう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.歌川国芳  《相馬の古内裏)》 弘化2-3年(1845-46)頃 大判錦絵三枚続

山東京伝の読本「善知鳥安方忠義伝(うとうやすかたちゅうぎでん)」の一場面を描いたものです。源頼信の家老大宅光圀(おおやみつひこ)と平将門の遺児で妖術を操る滝夜叉姫(たきやしゃひめ)との対決の場面です。滝夜叉姫の操る生々しく巨大な骸骨が、光圀に覆いかかります。

 

迫力に満ちた描写!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、関西圏の色々な美術館では浮世絵の展示が大人気ですよね。なかには、2時間待ちの展覧会もあるとか。当館では比較的ゆったりとご覧いただけますよ~全部で138点、大変見応えある展示内容ですので、小休憩を入れながら堪能していただけましたら幸いです。

 

ぜひ、紅葉のドライブと併せて、佐川美術館にもお立ち寄りくださいね。