ルドルフ2世ゆかりの小路? | 佐川美術館

スタッフブログ

ルドルフ2世ゆかりの小路?

2018年3月21日に佐川美術館は開館20周年を迎えます。

 

2018年度は記念すべき年ということで、まず最初にお届けする企画展が、

「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」です。

 

神聖ローマ帝国やら、ルドルフ2世やら...世界史で出てきそうな難しい名前ですね。

簡単にざっくり説明すると、神聖ローマ帝国は962年から1806年にかけてヨーロッパにあった

一大帝国で、その皇帝の一人だったルドルフ2世ゆかりの作品や、

彼が生きた時代の資料をご紹介するという内容です。

そして、ルドルフ2世さん、1552年生まれで1612年にお亡くなりになられたということで、

日本でいうとまさに戦国時代真っ只中の頃ご活躍された方なのです。

日本が戦国時代頃、西洋では何が起こっていた?という目線で作品を見ていただくと、

展覧会も少し身近に感じることができるかもしれないですね。

 

 

今日はそんなルドルフ2世についてゆかりのスポットをご紹介しましょう。

 

ルドルフ2世は在位中の1583年に、帝都をウィーンからプラハに移しました。

プラハは現在もチェコの首都として多くの観光客が訪れる街です。

「百塔の街」あるいは「千年の都」、「建物の博物館」など、

いくつもの異名を持つほど魅力溢れるプラハの街。

 

そんなプラハには黄金小路という観光スポットがあります。

プラハ城にはミュシャが制作したステンドグラスで有名な聖ヴィート大聖堂がありますが、

黄金小路はそこから少し歩いたところにあります。

高さの低いかわいらしいカラフルな家が並んだスポットです。

何故このような名前がついているかというと、実はルドルフ2世に関係が・・・。

 

ルドルフ2世は錬金術に非常に興味を持っていたのですが、

その研究をするため、当時ヨーロッパ中から有名な錬金術師をプラハに呼び寄せ、

この小路に住まわせて錬金術の研究をさせたのが由来ということです。

ただ、実際には錬金術師ではなく金細工師だったとも言われています。

 

この黄金小路ですが、「変身」で有名なプラハ出身の小説家フランツ・カフカが

実際に住んでいた場所としても有名です。

カフカが住んでいた家は今もまだ残っていますよ。

現在ここに並ぶ家々は、お土産屋さんになっているのですが、かわいい雑貨が買えたりします。

メルヘンな世界にタイムスリップしたような気分を味わえる場所は、

まさにフォトジェニックそのもの。

今年はチェコ建国100年の記念年でもありますので、

もし海外に行こうというご予定のある方は、プラハに行かれてはいかがですか?

 

以上、ルドルフ2世ゆかりの地のご紹介でした♪