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平山郁夫とシルクロード アジアの風景

開催期間:
2008年07月01日(火)~2008年09月07日(日)



 インドに生まれた仏教は中央アジア・中国へと伝播し、それぞれの地域性と融合してさまざまな文化を育みました。また東南アジア一帯では個人の救済を目的とする仏教の一派・上座部仏教が伝えられ、現在でも多くの仏教遺跡が残されています。
 特に中世カンボジアに興ったアンコール朝ではヒンドゥー教と仏教が融合した独特な信仰を生みだし、東西22km・南北35kmの広大な地域に石造の都城跡・寺院・祠堂・棟梁・貯水池などが点在する壮大なアンコール遺跡群を造営しました。
 

平山郁夫先生は1969年の暮れにはじめてこの地を訪れましたが、その後のカンボジアでは内戦が相次ぎ、アンコールワット遺跡も荒廃の一途を辿っていました。平山先生が再びこの地を訪れたのは1991年の正月のことで、帰国後にはカンボジアの平和と人類共通の遺産とも言えるこの遺跡の保存・修復を訴えるため作品五十余点を描かれたのでした。
 本展ではこのアンコールシリーズをはじめ、タイ、インドネシア、ベトナムといった東南アジア諸国の風物を中心に、仏教誕生の地・インドや中国、日本を加えたアジア各地を描いた69点を公開し、仏教伝播の道に花開いた名蹟の数々を辿ります。