さがわきっずみゅーじあむを開催しました | 佐川美術館

スタッフブログ

さがわきっずみゅーじあむを開催しました

夏のさがわきっずみゅーじあむワークショップ第3弾として、8月22日に「掛軸ワークショップ」と8月23日に「ソニックアドベンチャー」の二つのワークショップを開催しました。

今年のワークショップは、博物館実習生として成安造形大学と京都精華大学から3人の学生の皆さんにもお手伝いいただきました。

今回の内容は、博物館実習生による報告という形で、以下に掲載させていただきます。

 

 

①掛軸ワークショップ

 

8月22日(土)は、秋の特別展「古田織部展」の連動ワークショップとして、「へうげた」(※)掛軸を作るワークショップを実施しました。

講師は掛軸や屏風などを修復している森田健介さんと池田奈央さんです。

 

掛軸はあらかじめ切っておいた色がみを先生の指示に従って貼っていきます。

一文字・柱・中廻し・天地・軸袋・裏紙の順に貼り付けたら、軸を取り付けます。

風帯と金具・紐を上に取り付けたら出来上がりです。

私たちが普段目にする掛軸と違ってカラフルな包装紙を使って制作した掛軸は、かわいくもあり、ポップな感じに仕上がりました。

 

大人でも難しい作業を子ども達は楽しみながら器用にこなしていました。

私たちは相当てこずりました。。。

本来なら描いた作品を掛軸に仕立てるのですが、今回は時間と工程の都合上、掛軸を完成させた後に絵を描いてもらいました。

絵のテーマは、「古田織部展」にちなんだ「へうげた」絵画。子ども達は、それぞれ個性的かつ独創的な絵を描いて、へうげた掛軸に仕上がりました。

 

子ども達が描いた作品は、「古田織部展」開催中に情報コーナーに展示します。

是非子ども達が描いた「へうげた」掛軸をご覧ください。

 

(※)へうげた ... 現代語読みでは「ひょうげた」。ふざける、おどけるという意味。

 

 掛軸ワークショップ

 

 

 

②ソニックアドベンチャー~音の探検隊~

 

8月23日(日)は、色々な音を探しだす「ソニック」を作るワークショップを実施しました。

講師は昨年末に「ピンホールシネマをつくろう!」でも来ていただいたFuwari -Labの岡田憲一さんと冷水久仁江さんです。

 

ソニックとは、普段耳にしている音をより大きく聴くことができる集音器のことです。

 

先生が作成した設計図をもとに、電気回路を組み立てていきます。

用意してあったスイッチと合体させて、電池をつけて、電源のランプ点灯を確認するとともに、イヤホンを差し込んで、音がでるか確認します。

ランプと音を確認できたら、ペーパークラフトの「ソニックマン」を組み立てます。

中に装置をいれ、音の最終確認ができたら、蓋をしてボディに顔や模様を描いたら完成です。

完成後は、ソニックマンを持って美術館を探検し、色々な音を探して聞きました。

 

子ども達は、細かい作業を真剣に取り組んでいました。

自分で作ったソニックマンから音が聞こえて皆さん大喜びでした。

 

 

ソニックアドベンチャー

 

 

第3弾ワークショップは、制作工程が少し難しい内容でしたが、親子で楽しみながら作っていただくことができ、いずれも楽しいワークショップでした。

 

 

 

(報告者)

成安造形大学 岡田ももな、草野菜月

京都精華大学 古閑桃子

 

博物館実習生の皆さん