2017年度佐川美術館友の会ツアーが催行されました(その2) | 佐川美術館

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2017年度佐川美術館友の会ツアーが催行されました(その2)

前回に引き続き、2017年度友の会ツアーの様子をご紹介します。

 

11/4 2日目

この日は、朝から高速船に乗り、炭鉱関連遺構が残る高島と軍艦島へ。2015年世界遺産に登録されたとき、大ブームになりましたよね。高速船に乗って進んでいると・・・見えてきました!軍艦島です!

 

軍艦島発見!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォルムが本当にかっこいいです。軍艦島は、明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄えていた島で、炭鉱で働く人たちが実際に住んでいました。この辺りで取れた石炭は、官営工場としても有名な、八幡製鉄所に運ばれたそうです。この軍艦島は世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として登録されているのですが、この遺産、日本各地に亘り登録されているのを皆さんご存知でしたか?北は岩手から南は鹿児島まで、8エリアの遺産が登録されています。日本の近代文明開化を感じますね。

お昼に長崎ちゃんぽんと皿うどんを食べたあとは、長崎市内の見学です。

日本二十六聖人に捧げられた教会・大浦天主堂や、世界遺産であるグラバー邸を訪れました。

 

大浦天主堂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本二十六聖人、皆さん聞いたことありますか?時の権力者であった、豊臣秀吉の命によって、長崎で磔刑に処された26人のカトリック信者のことを指します。殉教者の中には、10代の子どももいました。佐藤忠良の旧友であり、同じ彫刻家として活動した舟越保武は、彼らを題材にしてレリーフを作成しました。《長崎二十六殉教者記念像》と名付けられたこの記念モニュメントは、長崎の地に今もあります。是非、長崎の地へ行った際は、ご覧になっていただきたい作品です。

 

 

11/5 3日目

最終日となるこの日は、主に博物館や美術館の見学です。午前中は田川市石炭・歴史博物館にて筑豊炭田の石炭産業に関する資料を見学しました。

 

二本煙突

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊田竪坑櫓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は三井田川炭鉱の二本煙突と伊田竪坑櫓です。

お昼は門司港にていただきました。メニューは、門司港名物焼きカレーです。

 

 

これが門司港名物焼きカレー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

焼きカレーは、実は門司港が発祥の地なんですよ。門司港は明治から戦前にかけて、国際貿易港としてその名を世に広めました。なので、外来の文化が広く入ってきた町でもあります。洋食としてカレーが広まり、「焼きカレー」というご当地メニューになったそうです。門司港の焼きカレーは、カレーにチーズがかかっているのが特徴です。辛味にマイルドさがプラスされておいしそうですよね。

 

午後は、門司港にある出光美術館で古唐津の名品をご鑑賞いただきました。

 

楽しい旅も、これで終了です。この後、新幹線で小倉から新大阪に向けて帰路につきました。

 

いかがでしたでしょうか。旅行も、美術や歴史にフォーカスをあてると、また違う楽しみがありますよね。来年度はどこに行くかまだ計画中ですが、是非ご一緒できれば幸いです。友の会会員さまでなくてもご参加できますので、楽しみに待っていてくださいね。