水鳥がたくさんいる季節になってきました | 佐川美術館

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水鳥がたくさんいる季節になってきました

朝晩だけでなく、日中もめっきりと冷え込んできて、すっかり冬の季節に変わりつつある今日この頃。

私は毎日琵琶湖を見ながら出勤しているのですが、琵琶湖で群れを成して泳ぐ水鳥の姿を多く見かけるようになってきました。皆さんの中では、琵琶湖といえばレジャーだったり、飲料用の水資源としてのイメージが強いかもしれませんが、実は水環境に生息する鳥達の一大コロニーとしても重要な場所なんですよ。

年中を通して様々な種類の鳥を見ることができ、琵琶湖には毎年6万羽以上の鳥が飛来するそうです。水鳥にとってそんな豊かな環境である琵琶湖は、ラムサール条約湿地に登録されています。

 

たくさんの水鳥!背景は比良山系

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1度は耳にしたことあるけど、ラムサール条約って何?という方、おさらいしましょう。時は1971年。イランのカスピ海沿岸にある町・ラムサールで水鳥と湿地に関する国際会議が開催され、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約が採択されました。ちょっと難しいですね。

その内容を簡単に説明すると・・・湿地には様々な生き物が生きています。水は国境を越えて流れていき、渡り鳥などの生き物によって生態系は様々な国とつながっています。私たちはその恩恵を受けて普段生活をしています。よって、この湿地の環境を守っていくことが、地球に住む生き物を守り、私たち人間にとっての環境をより良く保つことにつながる・・・ということなんです。これがラムサール条約が目指すもの。1993年、琵琶湖は国内9番目のラムサール条約湿地として登録され、多くの鳥が現在も住処にしています。

 

鳥にも年中定住する鳥から、季節限定でやってくる鳥までいろいろ種類があるのですが、冬に渡り鳥としてやってくるのは、コハクチョウやヒシクイ、マガモ、ユリカモメなどが有名です。特に滋賀県北部は気候的にも数多くの鳥が飛来し、絶好のバードウォッチングの場所になります。長浜市には湖北野鳥センターという施設があり、琵琶湖湖岸に立地した建物から、琵琶湖で泳ぐ鳥の姿を望遠鏡で観察することができます。運がよければ、コハクチョウの姿を見ることができるかもしれませんよ♪ コハクチョウは家族で行動するらしいので、カワイイこどものハクチョウを見ることができるかも!

 

湖北水鳥センターの近くにはコハクチョウが毎年訪れます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬の琵琶湖には魅力がいっぱいあるので、美術館を訪れた際はバードウォッチングしてみるのもいいかもしれませんね。