美術館の野外彫刻の数は? | 佐川美術館

スタッフブログ

美術館の野外彫刻の数は?

佐川美術館にお越しいただいた方はお分かりかと思いますが、美術館の建物の外には彫刻作品が数点展示されています。これらの作品は、すべて彫刻家・佐藤忠良のブロンズ作品です。数は全部で3点。みなさんはどんな作品があったか思い出せますか?

 

まず、最初にお客様をお出迎えする作品が《萌》という作品。これは、女性の等身より少し大きめのもので、佐川美術館が開館する前年、1997年に制作されました。《萌》は、一般的に【もえ】と呼びますが、この作品については、【きざし】と呼びます。草木が芽をふいたり、物事が新しく起こるさまを意味する『萌』という漢字がしめすように、美術館入口で皆様をアート空間にいざなう作品です。

 

次に美術館をぐるっと囲む水庭の中にある作品が《蝦夷鹿》という作品です。《蝦夷鹿》は、札幌で開催された冬季オリンピックを記念して、1971年に制作されました。よく見ると、鹿は口に何かを咥えています。咥えているのはオリンピックを象徴する月桂樹の枝。是非チェックです。ただ、ブロンズは水庭の中にあるので、水庭にはまらないように、足元にお気をつけくださいね。

 

雪の日の蝦夷鹿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に紹介するのが、美術館の中水庭にある作品が《冬の像》です。1985年に制作された本作品は、館内ミュージアムカフェ前の廊下から見ることができます。優佳良織りのマントを羽織った本作は、彫刻家であり師弟でもあった笹戸千津子さんをモデルにしています。

 

今度佐川美術館に来るときは、3点すべて探して鑑賞してみてください!