馬つながりで滋賀めぐり | 佐川美術館

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馬つながりで滋賀めぐり

ゴールデンウィーク真っ盛り! 佐川美術館は5月6日(日)まで休まず開館しています!!

このシーズンは滋賀県内でイベントが目白押しですね~!今回、その中からおすすめを一つご紹介します。

 

唐突ですが、日本で初めて馬の国営牧場が開かれたのはどこかご存知ですか?

実は佐川美術館のある地元・滋賀県に存在し、現在の近江八幡市加茂町にある賀茂神社の地に、天智天皇によって造られました。歴史上有名な戦い「白村江の戦い」(663年)に敗北したことで、騎馬技術の向上と強い馬を繁殖することに力を注ぐために造営されたといいます。その後、聖武天皇によって736年に賀茂神社が創建され、現在では「馬の聖地」として広く知られるようになりました。

 

賀茂神社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ゴールデンウィークの最終日5月6日(日)には賀茂神社の例祭「賀茂祭」が開かれます。一年に一度の大祭であり、その中で行われる「足伏走馬(あしふせのそうめ)」は、現在全国で二つのみ残されているという、古式の正式な形を残す由緒正しい競馬行事です。直線約400メートル、幅10メートル強の木々に囲まれた馬場で行われ、ものすごい迫力だそうです!これは一見の価値ありですね。

 

古式の競馬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに5月1日(火)には賀茂神社のすぐそばに「日本の馬 御猟野乃杜(みかりののもり)牧場」がオープンしています。全国から集まった日本古来の貴重な馬5頭を飼育しているそうで、5月7日(月)からは乗馬の練習会など体験できます。

 

そしてなんとルドルフ2世は大の馬好きであったらしく、ヨーロッパ中の最も純血で優雅な種馬を飼育していたそうです。そのなかで長いたてがみを持つ珍しい馬を見て、それを描いた画家がいました。展覧会で紹介しているルーラント・サーフェリー(b.1576 )の《2頭の馬と馬丁たち》(1628)です。風景があまり描きこまれていないことで、たてがみに特徴ある馬の存在がひときわ目立っています。

 

神話のような世界観

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国は違えど、日本もヨーロッパも昔の権力者は「馬」に大変な執着があったことが伺えます。敵からの攻撃に備え国力を保つためには、強い馬が不可欠だったということなのですね!このように一箇所だけでなく複数スポットを巡ることで、より滋賀県を堪能できますよ~!ぜひゴールデンウィーク中に滋賀県、そして佐川美術館にも遊びに来てくださいね。