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展覧会

平山郁夫 色彩の世界
終了

2017年04月01日(土)~2017年07月23日(日)

2017年度第1期平山郁夫作品展示のテーマは「色彩の世界」。

 

平山郁夫氏が描く作品の中で、特に本画と呼ばれる岩絵具をふんだんに使用したものを見ると、氏がよく使われる色調がわかります。特に代表作の一つ《楼蘭遺跡三題》で使われている色彩は、夜景を青色、夕景を赤色、朝景を黄色で表現し、この3色は氏が描かれる他の本画でもよく使われているカラーリングになります。

 

黄色の色彩


日本画材として使用される岩絵具は、鉱石を磨り潰して粉状にしたものに膠(動物の皮や骨を煮出して取られるゼラチン)を混ぜて使います。平山氏が使用する岩絵具の原料である鉱石の中には、宝飾品でもあるラピスラズリ(青金石)をはじめ、アズライト(藍銅鉱)やマラカイト(孔雀石)など貴重なものが数多く、特にアズライトは精製が難しいため、昔から群青(アズライト)60gで米一俵(60㎏)の価格と言われるほど大変高価なものになります。

 

青色の色彩


今回の展示では、画題や地域の枠を超え、平山郁夫氏が表現し続けた色彩の世界をご紹介します。平山氏は同じ色でも微妙な色の差で何種類にも分類して使用し、細かな色彩表現で作品を描かれていますので、是非注目しながらご鑑賞ください。

 

緑色の色彩