展覧会

神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展
開催中 更新

2018年03月21日(水)~2018年05月27日(日)

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佐川美術館  では、開館20周年記念の特別企画展「神聖ローマ帝国皇帝  ルドルフ2世の驚異の世界展」を開催いたします。

 

チェコ・プラハに宮廷を構え、神聖ローマ帝国皇帝として君臨したハプスブルク家のルドルフ2世(1552-1612)は、稀代の収集家として、また芸術の庇護者として知られています。16世紀末から17世紀初頭、彼の宮廷には世界各地から優れた人物たちが集結し、芸術作品、あるいは科学機器などのあらゆる優れた創作物、更には新たに発見された珍奇な自然物などが集められ、文字通り「驚異の部屋」とでも呼ぶべき膨大なコレクションが形成され、当時のヨーロッパの芸術文化の一大拠点ともなりました。

 

本展では野菜や動植物などを寄せ集めて珍奇な肖像画を描いたジュゼッペ・アルチンボルドをはじめ、ルドルフ2世が愛好した芸術家たちの作品を中心に、占星術や錬金術にも強い関心を示した皇帝の、時に魔術的とも言える魅力に満ちた創造と科学の世界をご紹介します。

 

 

■究極の趣味人・ルドルフ2世の知られざる世界を探る、日本で初めての試み!

15世紀半ばに大航海時代が幕をあけて以降、ヨーロッパでは領土拡大のみならず、未知の世界探検が盛んに行われました。プラハでルドルフ2世の宮廷文化が花開いた16世紀末から17世紀初頭には、望遠鏡による天体観測が始まり、ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)が地動説を唱えるなど、人々の宇宙への眼差しも飛躍的に広がった時代でした。本展では、天文道具や工芸品をはじめ、天文学や錬金術に関する貴重な資料や、当時新たに発明された科学機器や芸術作品、珍奇な自然物などを展観いたします。神聖ローマ帝国の皇帝でありながら、究極の趣味を追求したルドルフ2世の知られざる驚異の世界を探ります。

 

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■皇帝が築き上げた「驚異の部屋」とは?

ヨーロッパ各地で発達を遂げた数々の「驚異の部屋」のなかで、ルドルフ2世の収集した品々は最も豊かで有名なものの一つと言われています。「驚異の部屋」は17世紀に流行し、18世紀には少しずつ科学蒐集室に引き継がれていきます。皇帝としてなすべき職務や義務よりもコレクションに関わることの方を好んだルドルフ2世は、ヨーロッパ随一のプライベートミュージアムを作り上げ、美しいもの、奇妙なもの、怪物じみたものや異国趣味のものを収集することで、そこに帝国の国力が強化された姿を見ようとしました。

 

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■魅惑の宮廷画家たちの作品を一堂に展観

独特の審美眼で芸術を愛好したルドルフ2世は、多くの宮廷画家たちを召し抱え、帝都を一大芸術都市にします。そこには優れた肖像画家ハンス・フォン・アーヘン、皇帝の側近バルトロメウス・スプランガー、優美な装飾性をたたえたディルク・ド・クワード・ファン・ラーフェステイン、ヤン・ブリューゲル、アルチンボルド、サーフェリーなどが含まれています。マニエリスム(ルネサンス後期からバロック期にかけて隆盛し、人体表現においてS字曲線の多用など極端な歪曲を強調した美術の傾向)を愛好したルドルフ2世のもとに集った画家たちは、時に怪しげな雰囲気をたたえた優雅な芸術をプラハで生みだしました。魅惑の宮廷画家たちが描いた名画を一堂に展観します。

 

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■現代美術作家、フィリップ・ハースの作品を紹介!

こちらの作品は写真撮影が可能です

 

アメリカ人の映画監督であり現代美術作家のフィリップ・ハース。アルチンボルドの《四季》シリーズ「春」にインスパイアされ、本物に迫るリアリティをもってファイバーグラスなどの素材で個々のモチーフ(野菜や果物、植物)を表現しています。最長5mにも及ぶ巨大彫刻のアルチンボルトの《四季》シリーズは欧米の美術館や植物園などで展示され大きな話題を集めています。本展では、その大型作品のための模型として製作された《春》を始めとする《四季》シリーズ4体他、フィリップ・ハースの作品を特別展示いたします。2次元の名作絵画が3次元の立体作品に変貌する様をご堪能ください。

 

 

 

 


■イベント情報

 

①ワークショップ 【自由参加制】

野菜スタンプでオモシロアートを描こう!

野菜スタンプアート

 

■開催日時: 4月14日(土)、15日(日)  両日とも10:00~15:00

■定員: なし   ■料金: 無料(※別途入館料は必要)   ■対  象: 全年齢(※お子様優先) 

※参加ご希望の方は、汚れてもいい服装でご参加ください。

※材料がなくなり次第受付を終了いたします。

 

 

②特別上映 映画「皇帝のパン屋・パン屋の皇帝」

Photo courtesy National Film Archive

 

マルチン・フリッチ監督の1951年の作品「皇帝のパン屋・パン屋の皇帝」は、チェコでは誰もが知っている二部構成の歴史コメディ映画です。パン屋のマチェイと、錬金術などに強い関心を持っていた神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世(ヤン・ヴェリフ/一人二役)が主人公。伝説や神話に登場する巨大な泥人形ゴーレムを何としても見つけたいルドルフ2世。一方でパン屋のマチェイは皇帝に献上するパンを貧民に配ってしまったことでプラハ城の地下牢に捕えられてしまいます。そっくりなふたりに待ち受ける運命とは...。

ルドルフ2世、パン屋のマチェイ、そしてユニークな登場人物たち。プラハの宮廷を舞台とした作品をぜひお楽しみください。

日本でもよく知られているイジー・トルンカによる衣装デザインも必見です。

 

■開催日時: 3月25日(日)、4月8日(日)、4月22日(日) いずれも13:00~上映開始

■料金: 無料(別途入館料は必要) 先着順 ※席数に限りがございます。

 

1951年、チェコスロバキア 144分(前編80分+後編64分)
監督:マルチン・フリッチ
脚本:マルチン・フリッチ、ヤン・ヴェリフ、イジー・ブルデチュカ
撮影:ヤン・スタリフ
音楽 ユリウス・カラシュ
出演:ヤン・ヴェリフ、マリエ・ヴァーショヴァー、ナタシャ・ゴロヴァー 他



※古い映像データのため、一部映像が乱れる場合がございます。
※全編チェコ語(日本語字幕付き)です。
※会場でのご飲食はお断りしております。
※予定は変更となる場合がございます。あらかじめご了承くださいませ。

協力:チェコ共和国大使館、チェコセンター
■チェコセンターHP
http://tokyo.czechcentres.cz/

 

 


 

[主催]公益財団法人佐川美術館

[協賛]光村印刷  

[後援]チェコ共和国大使館、チェコセンター、チェコ政府観光局、スウェーデン大使館、オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム

[協力]プラハ国立美術館、全日本空輸、フィンエアー、フィンエアーカーゴ、読売新聞大阪本社、SGホールディングス、佐川急便、佐川印刷