展覧会

平山郁夫 仏教伝来の軌跡
開催中

2018年11月20日(火)~2019年03月31日(日)

原爆による後遺症を患い、その救いの道を仏教に求めた平山郁夫は、生涯をかけて玄奘三蔵(602-664)のシルクロードの旅を追体験しました。灼熱の砂漠、酷寒の山地、異邦人の立ち入りが禁止された未開放地区や危険な紛争地帯。現代でも過酷な旅路で、平山の創作意欲をかき立てたものは、玄奘の業績を今に伝えようとする使命感だったといいます。

玄奘の求法の旅は中国・西安に始まり、仏教生誕の地・インドを目指すものでした。自身の画業の画期となった作品、《仏教伝来》(1959年 佐久市立近代美術館所蔵)を発表してから、「仏教」という一大テーマを見出した平山は仏伝シリーズやシルクロードシリーズなどの作品を手がけることになります。

インドから中国に伝わった仏教文化は、その後日本で法隆寺や薬師寺など古都・奈良の寺院ではじまりを告げ、京都に都が移されてからは比叡山延暦寺がその中心となります。本展ではこの仏教伝来の軌跡を辿るとともに、4年ぶりに当館が所蔵する国宝・梵鐘(延暦寺西塔・宝幢院鐘)を公開します。インド、中国、日本で花開いた仏教文化を追い求めた平山郁夫。その画業の核となる「仏教伝来の軌跡」をテーマに平山作品の数々をご覧ください。

 

 

第1章「インドから西域へ ~仏教伝来の序章」では、釈迦の誕生地・ルンビニーをはじめ、数々の聖跡やシルクロードの風景を描いた作品を展観します。

 

第1章 インドから西域へ ~仏教伝来の序章

 

 

 

 

第2章「日本仏教美術の至宝 ~比叡山延暦寺」では、「日本仏教の母山」とも称された比叡山延暦寺に取材した作品、そして4年ぶりに当館が所蔵する国宝・梵鐘を公開。この梵鐘は、もともと比叡山延暦寺の西塔宝幢院の鐘として、858年に鋳造されたものです。

 

第2章	日本仏教美術の至宝 ~比叡山延暦寺

 

 

 

第3章「日本仏教の軌跡 ~京都・奈良の古寺巡礼」では、古都・奈良や京都の寺院の風景を描いた作品をご覧いただきます。平山は古寺と樹木が織り成す四季折々の表情を、みずみずしさに満ち溢れた表現で描いています。

 

第3章	日本仏教の軌跡 ~ 京都・奈良の古寺巡礼

 

 

 

第4章「玄奘三蔵 ~伝法の軌跡」では、玄奘に関係する作品を展観します。2000年12月31日、平山の手によって入魂開眼の儀式が行なわれた奈良・薬師寺の玄奘三蔵院に絵身舎利としてまつられる《大唐西域画》のシリーズ作から、玄奘の艱難辛苦の旅路がうかがえます。

 

第4章	玄奘三蔵 ~伝法の軌跡