「古田織部」展終了御礼+蘆聚茶会に向けて
初冬に入り、日々寒さが増してきましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか。
おかげさまで、11月23日(月・祝)に「没後400年 古田織部展」が無事終了しました。
大変ご好評頂きまして、沢山のお客様がご来館下さいました。ありがとうございます。
美術館の裏側では、12月1日(火)開催の蘆聚茶会の用意を整えています。蘆聚茶会とは、毎年様々な御数寄者や御茶人を亭主に迎え、佐川美術館の茶室全体(小間「盤陀庵」、広間「俯仰軒」)を使用した茶会です。
そもそも、蘆聚茶会という命名にはどのような思いが込められているのでしょうか?
その極意を皆様にご紹介したいと思います。
蘆聚茶会とは文字通り、茶室を囲む広々とした水面に生い茂る蘆叢をさしています。茶室を取り囲む自然として、蘆は樂吉左衞門館のシンボルです。また、「蘆葉達磨」(※)の故事に心を寄せて少しでも心のこもった、気の入ったものにしたいという樂吉左衞門氏の願いが込められています。そしてこの茶会には重要な約束があり、亭主が古い道具と新しい道具を洋の東西問わず同座させることは必須となっています。茶の湯が現代にどのような意味を持ち得るのだろうかという新たな試みであります。
蘆聚茶会はどなた様でも申し込みいただけます。(申込多数の場合は抽選となります。)毎年スケジュール等準備が整い次第、ホームページ上で告知させて頂いていますので、ご興味ある方はどうぞご応募下さいね。お待ちしています。
(※)蘆葉達磨・・・達磨大師がインドから中国に渡ってきた際、蘆の葉の舟に乗って江を渡ったという故事。