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美術館概要美術館概要

コレクション

佐川美術館では、日本を代表する日本画家・平山郁夫、彫刻家・佐藤忠良、陶芸家・樂直入の作品を収蔵し、各作家の監修による展示空間で作品を常設展示しております。3人の巨匠を一度に鑑賞できるたぐいまれな美術館をお楽しみください。
※展覧会の都合で各館の作品が移動する場合がございます。

国宝 梵鐘

梵鐘

梵鐘
総高116.0×口径55.3cm 天安2(858)年

天安2(858)年に比叡山西塔の宝幢院鐘として鋳造されたこの鐘は、正暦3(993)年に京都・岩倉の大雲寺に移され、その後も数奇な運命を経て、1998年秋当館に収蔵されることになりました。
鐘身内には「比睿山延暦寺西寳 幢院鳴鐘天安二年 八月九日至心鋳甄」の3行24文字の銘文が左(逆)文字で鋳ためられていますが、これは、中型に正字で陰刻したために生じた技術的な誤算とも、梵鐘を外側正面から拝したときに、正しく透かし読めるようにあらわされているともいわれています。
いずれにしても格調高い書体、簡潔な文章は名だたる人物の手によるものと思われます。
鐘身内に銘文を持つ鐘としては全国で6番目に古く、丈が高く裾開きの形状は他に例がないとして注目されています。