春の琵琶湖ドライブの魅力
春風に誘われて、外出の機会も多くなられたことと思います。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
さて、唐突ですが、日本中にまんべんなく存在していそうで、実はそうでないもの。
そして京都より滋賀に多くあるものとはなんでしょうか?
それは、寺院です!
京都の3,084寺に対して、滋賀には3,215寺あります。
ちなみに1番多く寺社を有しているのは愛知県で4,605寺になります。
(文化庁が2011年に調査した「宗教統計調査」より)
ちょっと意外な結果に驚かれた方も多いのではないでしょうか?
日本の仏教の教祖のほとんどは、京都と滋賀にまたがる比叡山延暦寺で学び、
各宗派を確立していきました。ゆえに、滋賀にも数多くの太古からの寺院があります。
特に、「観音の里」と呼ばれて親しまれている湖北(余呉町,木之本町,高月町)には
50以上もの寺院があり、多くの慈愛に満ちた仏様に出会うことが出来ます。
そして、今回のおすすめの場所は、眼病平癒の仏様として知られている木之本地蔵院です。
歴史は古く、白鳳時代にさかのぼります。空海、足利尊氏、豊臣秀吉も参拝した記録があります。
ちなみに、このお寺には、片目を瞑った蛙があちこちに居ます。
「身代わり蛙」と言い、「すべての人々の大切な眼が お地蔵様のご加護をいただけますように」と祈願し、片方の目をつむる事で自ら身代わりの願を掛けています。
一堂に介して片目をつぶる蛙たち、可愛らしいです。
雄大な琵琶湖に沿ってぐるっと北上するドライブコースが、快適でおすすめです!
多くの仏様は地元の人達に守られ、そして仏様もこの地と人々を守ってきたのでしょう。
これからも続くその祈りに思いをはせつつ、穏やかな春光の中で雄大な景色と共に旅
してみませんか?
ぜひ、佐川美術館と合わせて春のドライブをお楽しみ頂けましたら嬉しく思います。
木之本地蔵院
滋賀県長浜市木之本町木之本944