杜鵑草と清澄紺菊 | 佐川美術館

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杜鵑草と清澄紺菊

10月もあとわずかですね。このブログを書いている現在はすごく綺麗な秋晴れで、日中の気温は20℃近くまで上昇し、陽射しが暖かいです。

ただ、朝晩は一層冷え込むようになってきたので、お体崩されないようにお気をつけください。私も、重ね着をするなどして体温調整しておりますよ!

 

さて、樂吉左衞門館展示室や茶室・寄付に生けている茶花。四季折々の花を毎日生けていますが、今最盛期を迎えているのがこちらの2種。「杜鵑草(ほととぎす)」と「清澄紺菊(きよすみこんぎく)」です。「杜鵑草」の名前の由来は、鳥のホトトギスの胸にある模様と花の模様が似ているためだと言われています。「杜鵑草」のつぼみは、開花するときに風船のように膨らむのが、とても面白いです。「あっ、はじけそう!」そう思ったら、花が咲くときです。

 

杜鵑草

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、「清澄紺菊」は野菊の一種で直径1cm弱の小さな花を咲かせます。通り名は、「清澄白山菊(きよすみしらやまぎく)」というので、そちらの名前を知っている方も多いのではないでしょうか。名前の清澄というのは、千葉県の清澄山周辺で発見されたから付けられたと言われています。白地の花弁の淵は藤色を帯びているのですが、満開になるにつれて藤色が花弁全体に広がっていくのが特徴です。花の表情の移り変わり様はとても風情があり、茶花にぴったりですね。

 

清澄白山菊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他にも季節の花をいろいろと使用しているので、是非お越しいただいて確かめてみてください。

 

 

*茶室は見学は事前予約が必要です。

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