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イベントイベント

《M.C.エッシャーに挑戦 パズルリトグラフ(版画)づくり》開催報告

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2012年08月03日(金)~2012年08月03日(金)

2012年8月3日(金)にさがわきっずみゅーじあむのワークショップ「パズルリトグラフづくり」を開催しました。講師にカプラム・マニア版画工房・刷り師の藤井章人先生をお迎えし、10時から、13時から、15時からの3回、各回約2時間活動しました。 

〈フィルムに絵を描こう〉
先生から一連の作業を説明してもらい、いざ作業へ。透明フィルムに絵を描く作業では、みんな真剣な目つき。「こうかな」「これはどこにはまるのかな」と紙をクルクルと回しながら色々試していました。中には、「どこに描けばいいかわからない」と困っている子どもさんにお家の方が「よく見てごらん。この線はどこにつながってるかな」と優しく語りかけながら一緒に描かれている姿もありました。完成した絵を持って次は暗室へいきます。

〈絵を版に写そう〉
約4分かけて絵を版に写しとります。暗室といういつもの美術館とは違った雰囲気と版に写す機械に「うわあ、すごい」と驚きの声があがりました。機械により版に写す作業が始まると「どうなってるんだろう」と興味津々で覗かれたり、「まだかな」とドキドキした様子で待たれたりされました。特殊な液体で表面をこすり、浮かび上がる絵を見たら「わぁ出てきた」「へぇこうなるのか」「不思議」と色々な感想が聞かれました。

〈インクをつけよう〉
いよいよインクつけの作業です。赤・青・緑・紫・黒の5色から好きな色を選びます。自分の絵と合う色はどれかみなさん真剣に悩まれていました。ローラーを使い、ムラのないように版に塗っていきます。時々藤井先生が「こうするとムラなく塗れますよ」と実際にローラーを手に塗られると「お~」と歓声があがりました。次は、プレス機にかけていきます。「これ回してみたい人」と藤井先生が声をかけると「えっ、やっていいの」と子どもたちは喜んで、初めて触れるプレス機をくるくると回していました。完成した作品を見て、「やったー、きれいに写ってた」「おもしろい」「こういう版画もあるのか」など感想が聞かれ、みなさん乾くまでじっくり眺めていました。

〈完成作品を見よう〉
気さくに話しかけて回られる藤井先生に終始和気あいあいという雰囲気でした。大人も子どもも初めての版画の仕方、初めての機械に触れ、「楽しかったよ」「おもしろかったよ」と喜びの声を聞くことができました。たくさんの方とお話し、一緒に活動して多くの笑顔を見ることができ、私たちもとても充実した時間を過ごさせていただきました。貴重な体験をありがとうございました。また、多くの方のご参加ありがとうございました。

博物館実習   成安造形大学 門田奈己 
5年経験者研修 河西小学校教諭 寺西美幸