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展覧会

樂吉左衞門×ORIBE
終了

2015年10月10日(土)~2016年04月10日(日)

桃山時代に、千利休と時を同じくして生きた茶人の一人に武将茶人・古田織部がいます。造形的な変化や装飾を捨て、なお、端然と静かに存在する利休(=長次郎茶碗)に対し、激しく歪み、派手な意匠の織部茶碗。そのモダンで個性的な造形は、現在においてもなお人々を魅了してやみません。

本展では、2009年に国立民族学博物館(みんぱく)で開催された特別展「千家十職×みんぱく:茶の湯のものづくりと世界のわざ」* のために樂氏が「アフリカンドリーム」と題したテーマに沿って制作した盌(わん)を中心に樂家に伝わる織部茶碗、二碗(樂美術館蔵)と共に展観いたします。

常に斬新な造形美の世界を表現しつづけている吉左衞門茶碗と織部茶碗を同時に展観することによりその接点を見出し、長次郎-利休以来の樂家の伝統の中に潜む、樂氏の織部的なるものを探ります。

 手前より  司祭の冠,大地の舞,大地の雨,精霊の炎,精霊の眠り

* 千家十職の当代が、膨大なみんぱくコレクションの中から自らの創造をかき立てる「もの」を選び出し、そこから新たなものづくりに挑みました。当代十職の新作を、みんぱくの貴重な民族資料とあわせて展示するという試みにおいて、樂氏は、みんぱくの所蔵品の中からアフリカの仮面、瓢箪、椀を選び出し、「アフリカンドリーム」と題したテーマに沿った茶碗を制作しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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