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展覧会

平山郁夫 俗なるもの  ―人と街・暮らしの足跡
終了

2020年11月26日(木)~2021年03月21日(日)

2020年度第2期展示では平山郁夫が世界各地を旅するなかで出会った人々やその暮らしぶり、町なみの風景を中心にご紹介します。

平山は取材旅行のさなか、片言ながらもその国の言葉で挨拶をするように心がけ、様々な人々との交流を深めていったと言います。国境や民族、宗教という枠を超えて、現地の人々を「描く」ことでコミュニケーションを図り、心を通わせてきました。シルクロードをはじめ世界各地を旅し続けた平山にとって、人々との出会いは旅の楽しみの一つであったと言います。旅先で、ひとたび平山がスケッチを始めると、興味を持った人々が周りに集まり、そこから会話が始まります。そこで打ち解けた人々をモデルに写生し、現地に息づく人々の暮らしぶりを克明に綴ったのです。

 

旅で出会った人たちとの、心の通い合った体験は数え上げたらキリがありません。何日間か行動を共にする人たち以外にも、通りすがりに見かけただけで、名前も知らない人たちもたくさんいます。例えば、たった一度会っただけなのに、忘れられない人もいます。

 

                            『私の仕事と人生 絹の道から大和へ』 講談社 1992年より一部抜粋
 

西域に暮らす人々

 

平山の人物画は単なる人物描写にとどまらず、その人の内面にまで迫るものであり、現地の人々に向けられた温かいまなざしを感じることができます。本展では、平山が旅のさなか出会った人々との交流の足跡を辿ります。

 

ヨーロッパの街の風景

 

インドに暮らす人々と遺跡の風景