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展覧会

平山郁夫と前田青邨
終了

2021年09月14日(火)~2021年11月07日(日)

人が成長する過程において、道標となる存在が誰にでもあります。親や兄弟、先生、先輩などにあたる人の影響を受け、その後の自己形成の礎となる場合もあり、日本画の巨匠・平山郁夫も50年に亘る画業の中で、道標となる"師"と出会いました。平山が日本画家を志して学んだ東京美術学校(現・東京藝術大学)時代、当時の指導教官であった日本画の大家・前田青邨です。

「人を愛し、自然を愛し、それらを描いているあいだに時間が過ぎた。」と自ら振り返るように描くこと、そして描く対象をも愛し、70余年の長きにわたる創作活動を続けた青邨の姿勢に、平山も自ずと影響を受けます。平山自身、青邨の画技のみならず、画家としての資質を師に学ぶことが多かったと言います。

本展では、当館所蔵の青邨と平山の作品を公開することにより、描くことに対し、一切の妥協を許さなかった師弟の画業を紹介します。




なお、今回の展示をお子さまにもお楽しみいただけるワークシートもダウンロードできます。

「平山郁夫と前田青邨」ワークシート





■前田青邨(18851977

17歳で日本画家としてデビューした前田青邨。92歳で天寿を全うした青邨は70余年という長い歳月を画業一筋に暮らしました。主に古典的なモチーフを取り上げ、自由な発想のもと歴史画を中心に、花鳥画や風俗画、肖像画などバラエティーに富んだ主題の作品を描いています。