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展覧会

佐藤忠良 彫刻家の眼
終了

2022年12月07日(水)~2023年03月31日(金)

佐藤忠良は戦後日本の具象彫刻の第一人者として活躍し、日本の彫刻界を牽引してきました。彼の作品が評価された理由に、抜群の造形感覚を有していた点と優れた観察眼でモデルを捉えていた点を挙げることができます。ただ単に土を形にするだけでは人の心をつかむ作品を作ることはできません。彫刻作品は映像作品と違い動くことはありません。しかし佐藤は、出来る限りの〈時間性〉と〈空間性〉を作品の中に与えなければ良作にはならないと考え、モデルの人間性や歩んできた人生に目を向け、その中で捉えたことに対して熟慮を重ね、ブロンズ作品の中に語らせました。

優れた観察眼をもって、自然やモデルなどあらゆるものに目を配り、芯を捉えてきた佐藤。作品を通して、私たちの心をつかむ彫刻家の眼とはいったい何なのかを感じ取っていただければ幸いです。


※12/7~2/12の間はコーナー展示のため、作品数を絞って展示しております。