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展覧会

樂直入展 伝統と挑戦
開催中

2025年03月08日(土)~2025年09月28日(日)

桃山時代に初代長次郎から始まった樂焼は、約450年にわたりその伝統を継承してきました。樂直入は十五代目吉左衞門で、2019年に代を譲り直入と名を改めてからも、自らの表現を追求し斬新な世界観の作品を発表し続けています。

本展では、千利休が侘茶の理想を追求したことで生まれ、伝統を規範として制作された黒樂茶碗・赤樂茶碗、そして陶芸家である友人たちとの交流の中で生まれた新しい表現方法に挑んだ茶碗を展観します。

フランスRAKU茶碗は2007年から2010年の毎夏に陶芸家アンドッシュ・プローデルがアトリエを構えるフランスにて、材料・道具・窯など全て現地のものを使って制作されました。轆轤挽きの茶碗は2014年に萩焼・十五代目坂倉新兵衛(現・坂倉一渓)と茶碗の制作方法を交換する試みの中で作られ、轆轤の魅力に取りつかれた直入は後年も轆轤挽きの茶碗を発表しています。これらの茶碗はそれぞれ特徴的な技法、形、釉景を有し、自由な発想で作陶されています。本展を通じて、直入の作陶への探求心と豊かな感性に触れていただければ幸いです。


萩焼茶碗《氷解水煌煌》 2014フランスRAKU茶碗 2010黒樂茶碗《杏花村》 2008