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展覧会

佐川美術館ベルナール・ビュフェコレクション展

2025年05月15日(木)~2025年09月28日(日)

佐川美術館では、日本画家・平山郁夫、彫刻家・佐藤忠良、陶芸家・樂直入の3作家の作品を常設展示していますが、その他の美術作品も所蔵しており、定期的に紹介する機会を設けています。今回、「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」(会期:716日~928日)の開催に合わせて、当館が所蔵するベルナール・ビュフェ作品を展観します。

ベルナール・ビュフェ(1928-1999)は、フランスを代表する具象画家として、第二世界大戦後の暗澹たる時代を象徴するかのような作品で人気を博します。彼の作品は黒く鋭い直線と抑えた色彩によって対象を描き出すという、直感的で見る者を画面の中に引き込むような画風で一世を風靡します。ビュフェにとって線は画面を構成する上で欠かせない造形の基本であり、年代によって線の太さは異なりますが、生涯に亘りそのスタイルを崩すことはありませんでした。

また、1952年から没年までテーマを設定した個展を毎年開催し、画家の多様なテーマ性はビュフェの制作スタイルとして定着します。佐川美術館が所蔵するビュフェ作品の中にもテーマ展に出品された作品をはじめ、様々なモチーフを描いた作品がありますが、いずれも当館では初公開となるものばかりです。この機会にぜひベルナール・ビュフェの偉才をご覧いただき、戦後のフランス絵画界に足跡を残した画家の作品をお楽しみください。