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展覧会

ベルナール・ビュフェ 偉才の行方

2025年07月16日(水)~2025年09月28日(日)

ベルナール・ビュフェ(1928-1999)は、黒い輪郭線とモノトーンに近い色づかいで、1940 年代後半に独自のスタイルを確立しました。彼の絵画は、見る人に驚き、不安、ショックを与えるだけでなく、第二次世界大戦で疲弊したフランス人の心を見事に映し出していると称讃されました。ビュフェはピカソに比肩する逸材と評され、その人気と名声は、1950年代末にピークを迎えることになります。しかし 1960 年代になるとビュフェの評価は一変。俗っぽい題材の選択や、時流に逆行する具象絵画へのこだわりが非難の的となり、彼はパリの美術界から排除されていきました。

しかし1980年代になると、ビュフェの才能を称讃する声が再び聞こえ始めます。彼の芸術の真価を問い直そうとする動きが出てきたのです。そして 2016 年、長らく封印されていた全生涯にわたる回顧展がパリで開催されました。2020 年代の今は、まさに「ビュフェ・リバイバルの時代」となっています。

本展では、世界屈指のビュフェコレクションを有するベルナール・ビュフェ美術館の所蔵作品より、1940 年代から最晩年にいたるビュフェ芸術を展観します。20 世紀最大のフランス人画家の一人と言われたビュフェの偉才をご覧ください。