平山郁夫 平山郁夫の色彩
2024年07月13日(土)~2024年12月08日(日)
日本画家・平山郁夫の絵画作品でよく用いられている色彩の内、「自分の持ち色」と語る色鮮やかな「青」は、故郷である広島県生口島で幼い頃より見てきた瀬戸内海の色がイメージの根底にあるとしています。自然を観察し、手本とする姿勢は生涯変わらず、時に移り変わっていく色彩を観察しようと長時間同じ場にいてスケッチする事もありました。
現地で観察して得た色彩をもとに、平山は自身の作品に求めるイメージに応じた色を複数の岩絵具を組み合わせて創出しています。ただ現実の色彩をそのまま映しただけでない色の表現には、画家の培ってきた感性が反映され、作品に深い抒情性をもたらしています。
本展では、平山郁夫の色彩表現に着目した作品を展覧いたします。画家が長年培ってきた色彩に対する豊かな感性をご体感いただければ幸いです。